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宮崎駿監督ファンの方、ぜひ読んで下さい。

 数々の名作アニメーション映画を生み出した宮崎駿監督。その監督の「となりのトトロ」の発想の原点になったのがデイヴィッド・アーモンドさんの児童書『肩胛骨は翼のなごり』だ。妹(赤ん坊)が心臓病である10歳の少年マイケル。引っ越した先の崩れそうなガレージで奇妙な男スケリグを見つける。ほこりまみれでやせおとろえ、髪や肩にはアオバエの死骸が散らばっている。アスピリンやテイクアウトの中華料理、虫の死骸を食べ、ブラウンエールを飲む。そして、ある日、取り壊されるガレージからスケリグを安全な場所へ移そうとした時、彼の背中に翼が生えていることに気付く。リューマチで体が動かないスケリグを、「長くつ下のピッピ」のような少女と二人、匿い助ける…。

 出版社は「児童書」と唱っているが、その書籍の表紙が凄い。人形の表情、ポーズもアダルトっぽくて、これが児童書なの? と、疑う。翼をもった奇妙な男スケリグをイメージして、表紙に使ったのかもしれないが、ぜんぜん違うでしょ、と突っ込みたくなる。作品の雰囲気とも違うし、なんでこんな表紙にしたんでしょうか。教えて。

 表紙は別にして、作品の内容は、こんなファンタジー小説なかなか読めない。それほど、ジンワリと感動しました。


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