乙川優三郎さんの『霧の橋』、こんな作家がまだいたのか。乙川優三郎さんの『霧の橋』(1997年 講談社 2000年講談社文庫)を、読みました。本書は第7回時代小説大賞の受賞作。主人公は武士の家の次男に生まれるが、父を殺され、病弱な兄に変わって仇討ちの旅に出る。十年に及ぶ放浪の旅をし、偶然に江戸で仇に出会い、これを見事に討ち果たす...