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古本屋で探して読んで欲しい一冊!

 ブライス・コートネイの自伝的小説「パワー・オブ・ワン」。私の読書人生の中でナンバー1か2に位置する小説だ。

 アパルトヘイト体制下の南アフリカが舞台。幼くして父親を亡くしたイギリス系白人のPKは病気がちの母親の負担を軽くするため寄宿制の小学校にあずけられる。家が貧しかったために、イギリス人の学校には入れず、アフリカーナーの学校に通うことに。その学校では唯一のイギリス人だったため、彼はいじめの対象となり……母親が回復し、寄宿を出て家に戻る途中、賭けボクシングをやっていた車掌に会い、ボクシングに興味を持つ。そこから、刑務所の黒人の囚人ヘール・ピートにボクシングを教わるうちに…まさに実話なのかと思えるほどの波乱に満ちたボクシング・成長小説。映画「パワー・オブ・ワン(1992)」も、小説を忠実に再現しており、感動する。

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